キャブの清掃

ホイールに続いてキャブレターの分解清掃をしました。


アクセルスロットルケーブル、エアクリーナーを外します。


左側からキャブを抜き取ります。 フレームに傷をつけないよう慎重に作業します。


抜き取ったキャブ。汚れと錆で汚いです。


昨年分解した時に汚れは落としたが、錆びの除去はしませんでした。


チャンバーを外しました。大分汚れています。


昨年分解した時に液体ガスケットを塗って組みました。塗り方が悪かったのか、ビロビロになっています。今回は使用するのをやめました。


洗浄液に約1時間ドブ漬けします。


今回使用した左が洗浄剤で右が錆落としです。洗浄剤のK1は6%の濃度で使用しました。錆落としは歯ブラシに付けてゴシゴシ落としました。


トップは研磨剤の青棒をつけ、グラインダーでバフガケしたらこんなに光りました。来年クロームメッキする計画です。


洗浄と錆落とし後は水でジャブジャブ洗って、天日干しします。


いきなり組み立て完了です。きれいになりました。


来年はサンドブラストで更に綺麗にしたいと考えています。まだサンドブラストを使い込んでいないので、いきなりデリケートなキャブをブラストするのは躊躇してしまいました。


一見綺麗ですが、ブラシの届かないところはイマイチです。ネジは全てステンレスに換えました。


エンジンに組み込みます。何度か取り外しを経験していますので、手馴れたものです。


エアクリーナーを接続して、組み込み完了です。エアーチャンバーの据わりが悪かったが、メインハーネスのルートが図面と違っていたので、変更しました。チャンバーの据わりはバッチシです。


調整用自作燃料タンクを接続します。セルを回します。何度回しても掛かりません。バッテリーもくたびれてきました。諦めかけた最後のセルでブルン、ブルン、ドドド・・かかりました。滑らかなエンジン音が響きます。


ツインキャブ?なので同調を取ります。自作の同調調整器です。負圧計と水槽用エアーバルブとチューブの組合せで出来ています。真ん中のバルブに接続している左右のホースの先を前後のシリンダーに接続します。バルブでシリンダーを切り替えて、同じ圧力になるよう同調スクリューで微調整します。


負圧計のホースを前後のシリンダーに接続します。樹脂のホース接続にタップを切ってねじ込式になっています。


負圧計の下のバブルを切り替えて前後のシリンダーの負圧が同一になるよう同調スクリューで調整します。二つのキャブを組んだ時に予め目視で調整しておいたのでほとんど調整なしで済みました。昨年分解後、加速時の吹け上がりが悪くモタモタしていましたが、その原因がスロットル軸の連結のズレが原因であることが今回の分解で判明しました。吹け上がりももバッチシです。


タンクとシートを乗せて完了です。 汚れが取れ周りとの違和感もなくなりました。

 

久しぶりのブログ

 久しぶりにブログを書く。 書く時間も無いほど忙しかった訳でもなかったのだが。

 先週の14日に取引先の知人のNさんが、交通事故の巻き添えをくって41才の命を奪われた。

 私が事業を始めてすぐに、Nさんの会社との取引のきっかけをつくて頂いたのが、Nさんであった。15日の告別式に参列し、お世話になったお礼とご冥福をお祈りしてきました。


小布施生まれのNさんは、栗の花が咲く頃、奥さんと小学生のお子さん二人を残しての旅立ちで、さぞかし無念だったと思う。

 

ホイール完成

 2月から取り掛かっていたバイクの前ホイールのお化粧直しがやっと完成した。リムの再メッキ、スポークの再メッキの失敗などあったが、何とかここまで漕ぎ着けた。結局、スポークは新品を購入。リムは残った錆びの進行を止めるケミカルで処置して使用した。


ハブのポリシュ完了。汚れと錆びで輝を失っていたハブが輝きを取り戻した。一番手間の掛かった作業であるが、磨きのノウハウも会得できた。


ベアリング圧入 。上からハブ、カラー、ベアリングである。後の部品は圧入の工具として使用したもの。実際の圧入はスポーク組の後に行った。単純作業だが一番難しい作業であった。打ち込み過ぎるとベアリングがガリってしまい、3度目でやっと出来た。失敗するとベアリングは再使用できない。2個ずつ不良となっていく。ベアリングは純正では無く、同じ型番のものをベアリング屋さんに取り寄せていただいた。値段は純正の1/3くらいで360円であった。不良ベアリングは振れ取り台として再利用できた。


スポークの仮組み。部品屋さんのオヤジさんから「最近ではスポーク組が出来ないバイク屋さんがいる。大丈夫かね」「自転車のホイールは何本か組んだので何とかなるとでしょう」と言ったが不安になった。下側のスポークを完成時のパターンに配置し針金で軽く留める。上対側のスポークを同じように組合せ、下側のスポークの上に置いていく。


リムをセットする。下側のスポークからリムに挿入し、ニップルをねじ山半分程度はめ込む。全てのスポークの挿入が完了したら、ニップルの頭をドライバーで半回転ずつねじ込み、軽くテンションが掛かる程度まで繰り返す。一気にねじ込まないことがコツである。均等にテンションが掛かったら今度はニップルレンチで半回転~1/4回転で小刻みに締め込んでいく。少しずつ均等に締めていくことが、振れ取りを楽にすることになる。


スポーク組完成。


錆対策。錆が残っている所は錆びの進行を止めるケミカルを塗って処置をした。


振れ取り作業。実際の心棒を装着して、簡易振れ取り台にセットする。振れ取り台はブロックの上に不良ベアリングを2個テープで固定したものである。心棒を乗せるだけで固定でき、費用も数百円でできる。意外としっかり固定できる優れものである。


振れ取り台に固定した状態。思ったより精度が出ていた。縦、横振れとも2ミリ以内に収まっていた。最初に縦振れを矯正する。ダイアルゲージが無いので写真にはないが、リムに微かに触れるようにビンとか缶をセットし、リムに触れるところのニップルと前後のニップルを1/4回転ほど締め込む。リムを回転しながらこの作業を繰り返し、振れを取っていく。縦が終わったらリムの横に基準物を固定し、リムに触れる所の反対側のハブのフランジから来ているスポークを締め上げる。この作業を根気よく繰り返し振れを取っていく。思ったより簡単に終わった。所要時間40分くらいであった。


センター出し。センター出しをするうまい方法が思いつかなかったので、いきなり実車に装着して、ホークからリムまでの距離をノギスで測ったみた。前から見て左側29.3ミリ、右側30.0ミリ。意外とセンターが出ていた。手を加えると、縦、横振れも影響がでるので、誤差の範囲としOKとする。


ビフォアーANDアフターである。お化粧前の写真が無いので、予備のホイールと並べてみた。やっぱし輝いている。満足満足である。


タイヤ装着。大変な力仕事であった。タイヤが古いのでなお更スムーズにいかない。ビードクリーム、リムプロテクター、タイヤレバーを使い、全体重を掛けてやっとこ片側が入った。お腹の肉がこんなところで役に立つとは。


チューブ挿入。チューブには赤ちゃんに使うシッカロールを塗ってチューブの固着を防ぐ。自転車からのノウハウである。最近赤ちゃんには使用しないようである。


いきなりタイヤ装着完了。チューブ挿入後反対側のビードが何としても入らない。諦めて知り合いの整備士の工場に持ち込む。タイヤをはめる装置であっとい間に完了。5分も掛からない。人間の非力を痛感。

お化粧直しの最大の課題をまずクリアーできた。ホイールが無いことにはバイクも走らない。これでバイク走りを楽しみながら、バイクいじりもできることになった。多くのホームページの力を借りながら出来たことであり、感謝している。

 

美術館を訪ねて

 同居の次女が今日は休みなので、久しぶりに子供サービスをしました。妻と三人で「岩崎ちひろ美術館」に行くことにしました。

 ドライブもかねて、鬼無里、白馬、青木湖、木崎湖、大町、安曇市野へと一気に走り、ちひろ美術館の近くのそばやさんでそばを食べ、美術館に入りました。


農業と兼業のそば屋さん。コシがありとても美味しかった。松本市から塩尻寄りの山形村、朝日村はそば切りの発祥の地と言う説もあり、昔からそばが食されていた。隣接の安曇野もそばの産地である。


美術館に向かう小道です。敷地は広大でゆったりしています。


美術館の入り口です。木材をふんだんに取り入れて、開放感あふれる建物です。会館10周年だそうです。


館内にはいたるところに椅子や休めるところがあり、展示物を見てゆっくり心を休めるとして演出されています。


長いすから空を眺めると


木陰を快い風が吹き抜けます。


安曇野の田園風景。田植えも終わっています。


今日はすばらしい非日常日を満喫できました。