井出孫六さんが信濃毎日新聞夕刊の「今日の視角」と言う
コラム欄にアカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」
の雑感を書かれていました。
その最後の一節に
「映画は新旧二人の納棺師が登場するが、否定的に形象されている
山崎努老納棺師の商業主義を超えて、
死者に寄りそう若い本木納棺師の姿に、
観客の共感が生まれたのかもしれない。」
これを読んで昨年秋に亡くなった叔父の葬儀を思い出しました。
そこは都心の斎場でした。
故人の旅立ちの全ての準備がが終わり棺を閉じるとき、
葬儀社の30代中ごろの男性が、
「いよいよ最後のお別れの時がきました。
皆さん最後のお別れをしてください」と、
その男性は静かに参列者に促した。
そのときその男性の目にはきらり光るものがありました。
見ず知らずの老人の死に涙する。
私の中では若干の戸惑いがありましたが、
人の心を感じました。
左から戸隠、飯綱、黒姫、妙高、見えないが斑尾を入れて
北信五岳と言います。須坂市より。
白く見える屋根はオリンピックスピードスケート会場のエムウエーブ。
千曲川土手より。