竹細工 せん引き器改造

竹細工に使う自作せん引き器(厚さ決め器)の改造を行った。最初に作ったせん引き器ではヒゴの厚さにバラツキがでてしまうと言う不具合があった。原因は刃が微妙に浮きヒゴへの食いつきがバラツキ、結果的に厚さにバラツキがでてしまっていた。原因は解っていたが解決策の実現に悩んでいた。

刃の浮くのを抑えるため次の3点の改造を行った。
①台を木から鉄板に変更
②刃の可動部を丁番からベアリングに変更
③可動部を支えるアーチの高さを低くした

改造前のせん引き。

台を3.2ミリ厚保の鉄板に変更。

穴を開け部品を取り付けていく。

ベース部が完成。

可動部の構成部品。

可動部金具に9ミリのベアリングを小型万力で圧入する。

圧入したベアリング。内径4ミリ外径9ミリ。

ベアリング付き可動部金具をアーチ(梁)にねじ止めする。

可動部のベアリング。

刃の台に可動部の連結金具を取り付ける。

裏側。

刃の台(可動部連結金具付き)をアーチの可動部金具にあてがい位置を微調整する。

ベアリングにシャフト(ネジ)を通してナットで固定する。

刃を付けて完成。

アーチを支柱に挿入し刃の角度を微調整し固定する。

完成です。

アーチの高さがだいぶ低くなってねじれなど変形が無くなった。

ヒゴの厚さを隙間ゲージで決める。

改造結果、刃の浮きが無くなりヒゴの厚さもばらつきが無くなり精度の高いヒゴが製作できるようになった。